バグダッドカフェ

20年以上前から鑑賞しようと思っていて、ずっと見過ごしていた映画、バグダッドカフェ

鑑賞する前から、鑑賞しなくとも、絶対に好きになる映画だと確信めいたものがあったから、いつでも観れると思いながら、そのまま20年が過ぎてしまった。

さすがに今観ておかないと、また次の20年が過ぎてしまうような気がして、終に、Amazon Prime Videoで鑑賞。

果たして僕の確信は正しかった。だって確信だから。

物語は、砂漠に佇む寂びれたカフェに働く、集う、人々のギスギスした人間関係が、恰幅のいい不思議なドイツ人女性ジャスミンの登場で、段々と打ち解けていく過程を淡々と描いているだけなのだが、合間合間に流れる風景カットがとても美しくていいアクセントになっているし、オープニングとエンディングに使われている主題歌Calling you は深く心に染み渡るし、そして何よりも登場人物の誰もがほんの少しだけ幸せになっていき、特に荒み切ったカフェの女主人ブレンダがジャスミンとの触れ合いの中で優しさを取り戻し、表情も徐々に穏やかになっていく様子は、ほのぼのとした気持ちにさせられる。

同時代のジムジャームッシュ作品にも通じるテーストがあって、僕は好きだな。

結果的に20年待った甲斐がありました。

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